はじめに:失敗は“育てる力”になる
「メダカって丈夫そうだし、簡単に飼えるんじゃない?」
そう思って始めた私も、最初はうまくいきませんでした。
水が濁ったり、メダカが元気をなくしたり…。
でもそのたびに調べて、試して、少しずつ環境を整えていくうちに、
毎朝の観察が楽しみになっていきました。
この記事では、初心者がつまずきやすいポイントと、私が実際に試してみてよかった対策をまとめています。
「これから始めたいけど不安…」という方の参考になればうれしいです。

試行錯誤して自分なりの飼育方法を見つけてもらえたらと思います。
1.水道水をそのまま使ってしまった
❌ よくある失敗
「水道水ならきれいだし、すぐ使えるよね?」と思ってそのまま使用。
→ 翌日、メダカが水面でじっとして動かなくなってしまいました。
✅ 対策とポイント
- 水道水には塩素(カルキ)が含まれていて、メダカのエラや粘膜を傷つけます
- カルキ抜き剤(液体タイプ)を使えば、数秒で安全な水に
- 時間がある場合は、汲み置きして自然に塩素を抜く方法も(半日〜1日)
🌿 カルキ抜きは「命を守る準備」。最初の一手間が大切です。
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2.水合わせをせずにメダカを投入
❌ よくある失敗
買ってきたメダカを袋からすぐに容器へ。
→ 翌朝、数匹が底でじっとしていて、動かなくなっていました。
✅ 対策とポイント
- 水温や水質の急な変化は、メダカにとって大きなストレス
- 袋ごと容器に浮かべて水温を合わせる(15〜30分)
- その後、容器の水を少しずつ袋に入れて水質にも慣れさせる
🌿 「ゆっくり慣れてもらう」ことが、元気に泳ぎ出すコツです。
3.餌をあげすぎて水が濁る
❌ よくある失敗
「元気に泳いでるし、もっと食べたいのかな?」とつい多めに。
→ 数日後、水が白く濁って、メダカの動きも鈍くなってしまいました。
✅ 対策とポイント
- メダカは少量で十分。1日1〜2回、2〜3分で食べきれる量が目安
- 食べ残しは水質悪化の原因に
- 週に1回は“餌抜きの日”をつくると、消化にも◎
🌿 「かわいさ=たくさんあげる」ではなく、「健康=適量」が大事です。
4.水草や底砂を入れずに飼育
❌ よくある失敗
「水とメダカだけでシンプルに育てたい」と思っていたら、水がすぐに濁ってしまいました。
✅ 対策とポイント
- 底砂(赤玉土など)はバクテリアの住処になり、水質を安定させます
- 水草(浮草や睡蓮など)は酸素供給+隠れ家としてメダカの安心材料に
- 見た目も自然で、観察が楽しくなります
🌿 「自然に近づける」ことで、メダカも落ち着いて過ごせます。
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5.日当たりが強すぎて水温が急上昇
❌ よくある失敗
ベランダの直射日光の下に置いたら、真夏に水温が30℃以上に。
→ メダカが水面でじっとしていて、動きが鈍くなってしまいました。
✅ 対策とポイント
- メダカの適温は20〜28℃前後。30℃を超えると負担に
- すだれや遮光ネットで日差しを調整
- 水温計を設置して、こまめにチェック
🌿 「日当たり=良い環境」ではなく、「やさしい日陰」が理想です。
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メダカ飼育・初心者のための失敗チェックリスト
チェック項目 | 内容 | 対策のヒント |
---|---|---|
□水道水をそのまま使っている | 塩素(カルキ)がメダカに有害です。 | カルキ抜き剤or汲み置きで中和 |
□水合わせをせずにメダカを入れた | 水温・水質の急変でストレスに | 浮かべて温度調整+少しずつ水を混ぜる |
□餌をたくさんあげている | 食べ残しで水が濁りやすくなります | 1回2〜3分で食べきれる量が目安 |
□水草や底砂を入れていない | 水質が不安定になりがちです | 赤玉土+浮草で自然な環境づくり |
□直射日光の下に容器を置いている | 夏場は水温が急上昇することも | 半日陰+すだれで調整、水温計も◎ |
□水温を測っていない | 気づかないうちに高温・低温に… | 水温計でこまめにチェック |
□掃除や水換えの頻度が不明確 | 汚れがたまると水質悪化に | 週1回の軽い掃除+月1回の部分換水がおすすめ |
☐ メダカの様子をあまり見ていない | 体調の変化に気づきにくくなります | 毎朝の観察で小さな変化に気づける習慣を |
おわりに:失敗は“始めた証”です
メダカ飼育は、失敗を通して少しずつ学んでいくもの。
最初はうまくいかなくても、それは「命と向き合った証」です。
必要なものは意外と少なく、始め方もシンプル。
でもその中に、季節の変化や命の営みを感じる豊かさがあります。
「うまく育てられるかな…」と不安な方こそ、ぜひ一歩踏み出してみてください。
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